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樹皮やごみなどが混ざっているので

あらみには、樹皮やごみなどが混ざっているので、まず少し加熱して流動性を上げてから濾過をする。現在は、綿を加えた上で、遠心分離器で分離する方法も使われている。濾過が終わったものは生漆(きうるし)と呼ぶ。

生漆の精製は、攪拌して成分を均一にして粒子を細かくする「なやし」と天日などで低温で水分を蒸発させる「くろめ」という二つの工程に分類される。また、これらの工程で用途や品質に合わせて油分や鉄分等の添加剤が加えられて精製漆となる。

精製時に鉄分を加えると、ウルシオールなどとの化学反応で、黒い色を出す事ができ、黒漆(くろうるし)となるが、鉄分を加えないと色の薄い透漆(すきうるし)となる。
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精製漆には有油系と無油系の二系統に大きく分類される。一般に有油系は発色・つやがよく加飾や上塗りに用いられる、無油系は研磨(研ぎ出しや蝋色仕上げなど)に向いている。

精製が終わった透漆には、必要に応じて朱色(辰砂)などの顔料を加えて色を付けて使用する。

主な漆の種類 [編集]
基本的に用途と品質(等級)によって分類される。地域や業者によって名称が異なる場合もある。

生漆系:生漆、船漆、錆(下地)漆、生上味漆(高品質なもの)

無油系:素黒目漆、木地呂漆、赤呂漆、黒呂色漆、梨地漆

有油系:朱合漆、箔下漆、春慶漆

漆とかぶれ [編集]
生の漆が肌につくとかぶれるが、これはウルシオールによるアレルギー反応である。ウルシオールのアレルギーを持つ人は、漆の木の近くを通過しただけでもかぶれることがある。果物のマンゴーもウルシ科の植物で、人によってはかぶれる事がある。かぶれの程度と症状は、人によって実にさまざまである。始めは漆が付着した部分のみであるが、かいたり刺激することで徐々に蔓延し、酷い場合には全身にまで広がる。市販の薬では、気休め程度で全く効果がなく 手がつけられない。対処法は漆に触れないこと、ただそれだけである。

漆器ではかぶれることは無いが、まれに、作られて間もない場合、かぶれる事もある。これは重合され残ったウルシオールが揮発するためである。十分に重合が進んでいれば、かぶれることはない。

古来人々は、漆には特別な力があるとされ魔除けとして重宝されてきた。触るとひどくかぶれる漆には、邪悪なものを寄せ付けない力があると考えられたからだと思われる。

漆にかぶれた場合は、ワラビの根を煎じた汁、煮た沢蟹の汁、硼酸水などを患部に塗る民間療法がある。

漆にまつわる伝承 [編集]

漆塗の起源 [編集]
以呂波字類抄に、日本における漆塗の起源として次のような話が載っている。

倭武皇子(やまとたけるのみこ)は、宇陀の阿貴山で猟をしていたとき大猪を射たが、仕留めることができなかった。漆の木を折ってその汁を矢先に塗って再び射ると、とどめを刺すことができた。そのとき汁で皇子の手が黒く染まった。部下に木の汁を集めさせ、持っていた物に塗ると美しく染まった。そこでこの地を漆河原(現在の宇陀市大宇陀区嬉河原(うれしがわら))と名附け、漆の木が自生している曽爾郷に漆部造(ぬりべのみやつこ)を置いた。

即身仏と漆 [編集]
自分自身のミイラを仏像、すなわち即身仏とした修行者達は身体の防腐のために予めタンパク質含有量の少ない木の実のみを食する「木食」を行うと共に、「入定」(死して即身仏となること)の直前に漆を飲んでその防腐作用を利用したという。

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2009年06月02日 08:44に投稿されたエントリーのページです。

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