天廣丸の狂歌
<表> くむ酒は これ風流の 眼(まなこ)なり 月を見るにも 花を見るにも 天廣丸(あめのひろまる)
<裏> 宝暦六 鎌倉出生 別号 酔亀亭
(解説)○天廣丸=(一七五六~一八二八)江戸中期の狂歌師。通称磯崎廣吉、別号酔亀亭。宝暦六年、鎌倉在今泉に生まれる。江戸に出て、初め本所石原のち四谷に住した。生涯、酒好きで、所々の自作の歌碑、墓碑、位牌にも、酒を表す標記(酒の印篆の一か)を用いている。また、酒にまつわる逸話も多く、その著『狂歌酒百首』(文化元年刊)は彼の面目を躍如たらしめている。「くむ酒はこれ風流の眼なり」は、その第一首を飾るものであり、こよなく愛したとみえ、彼の出生地、鎌倉市今泉 白山神社(今泉三丁目)参道入口にも、自筆のこの狂歌碑(文化元年銘)がある。
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