本朝食鑑
人見必大という人が元禄八年に著した本ですが,酒に関しても記されています。その中で薬酒として、色々なものを紹介しています。忍冬酒(にんとうしゅ)、豆淋酒(とうりんしゅ)、屠蘇酒(とそざけ)、竜眼酒(りゅうがんしゅ)、葡萄酒(ぶどうしゅ)、桑椹酒(そうじんしゅ)、桑酒(くわざけ)、菊酒(きくざけ)、生薑酒(しょうがしゅ)、楊梅酒(ようばいしゅ)、蜜柑酒(みかんしゅ)、榧酒(かやさけ)、梅酒(うめしゅ)、鳩酒(はとざけ)、鶏卵酒(たまござけ)、蝮蛇酒(まむしざけ)。名前で想像するものと大分違うものがあります。段々紹介していきます。
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しぼり
以前の酒袋による酒の「しぼり」には、「あらばしり」「中取り(中汲み)」「せめ(押し切り)」の三段階がありました。あらばしりは、長野県の真澄の商標になっていますが、しぼり始めた時の多少にごった部分のでてくる段階です。その次に、透明な一番良い部分がでてくるのが「中取り」です。この後、酒袋を積み替えて、もう一度圧搾してでてくるのが「せめ」です。これらは最後には一緒にされるのが一般的です。現在、一般的な酒しぼり機では、その境界が分かりにくくなっています。吟醸酒のしぼりでのみで残っているということなのでしょう。